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パパのいうことを聞きなさい!18巻を読みました。
この作品は元々泣けるアニメを探していたところ偶然見つけ、アニメ視聴後に原作にも興味が出て以来ずっと追いかけていた作品です。
アニメは1巻部分しか描かれておらず、しかもオリジナル回が複数あった事もあって、人気は今ひとつのようでしたが、原作は本当に面白かったです。
この作品の最大の良さって、いわゆる悪人が全く出てこない所にあるんじゃないかと思います。
世の中こんな良い人ばっかじゃないだろう、って位良い人揃い。
ですので、読んでて嫌な気持ちに全くなる事なく読みすすめていけるのは凄く良い所ですね。
またライトノベルにありがちな「謎の能力」や「よく分からない専門用語」も全く出てこず、ほのぼのしたストーリーの中でしっかり泣かせるようなシーンもあって、個人的に凄く好きな作品でした。
終わってしまってのは残念です。
このページのもくじ
表紙からいきなりネタバレ:結局空と結ばれる
17巻で、莱香と空に告白され、祐太は結局空を選びました。
ただこれは祐太も作中で言っていましたが女性として選んだのではなく、娘を泣かせたくないという気持ちからだったようです。
ただ展開的にもう莱香さんの逆転はないとは思っていましたが、何も表紙で結婚のネタバレしなくても…と。
まぁでも最終巻の表紙だからそう考えると妥当なのかな。
という事で18巻は祐太と空が付き合っている前提で結婚までの話が描かれています。
結局の所恋愛関係は17巻でクリアされたという事ですね。
泣かせたくないから選んだ感が強く、そのあたりの心理の変化をもう少し見たかったです。
祐太の空への気持ちをもう少し描いて欲しかった
冒頭の通り祐太は空を選んだんですが、これは女性として選んだわけではありません。
17巻以前でも空を女性として意識した描写はあったのですが、そういうシーンは圧倒的に莱香が多く、また多分ほぼ全ての女性キャラにドキっとしていますよね。
結局途中で祐太から空に告白をするのですが、「空じゃないとダメ」だった理由は触れておらず、一体いつ異性として好きになったんだろう?って疑問が残ります。
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最後まで読んでみると、一番祐太の近くにいて支えていた女性は空ですし、その辺が理由なんでしょうけどね。
ベタですけど、やっぱりあった方が良かったかなと思います。
空も空であれじゃ泣き落としと言われても仕方がない
告白した時がまだ高校生だった事もあり、「卒業してから結婚」という話になりました。
非常に早い展開ですがこれは美羽も関係しています。
高校生、娘、世間体などもあって告白しても何も変化がない祐太を見て美羽がきっかけ作りとして動いた流れです。
まぁそんなこんなで空が大学に入学しました。
そこで2人の間に認識のずれが起こります。
空は高校を卒業したら、と考えていたのですが、祐太は大学を卒業したら…と思っていたんです。
ここで2人が大喧嘩するのですが、祐太の気持ちが不明瞭に感じるまますぐに結婚の流れになってしまったので、悪い言い方をすると泣き落としのような印象を受けてしまいました。
17巻の告白の際も莱香の告白に舞い上がってる祐太に焦って…でしたから尚更そういう印象になってしまうんですよね。
これはもう2、3巻書くか、今までの巻で祐太の気持ちをもう少し書かれていたら変わったのかなと思うので残念です。
後半の結婚式のシーンは凄く良かった
後半は結婚式のシーンとなりますが、今まで出てきたサブキャラたちも総出でかけつけてくれ、みんなで祝福します。
かなり大部分を披露宴にあてていて、じっくり丁寧に書かれていました。
祐理と信吾のビデオテープのあたりは良いシーンだったと思います。
号泣するとかじゃなくてしんみりするシーンを作るのほんとこの作者さん上手いですね。
難しいテーマだったと思うけどここまで長く続いたのは凄いです
大学生の男が、中学生、小学生、幼児の3姉妹を引き取り、しかもその長女と結婚すると言うストーリー。
タイトルやアニメ、表紙の絵柄もあいまって、なかなかリアルでは勧めにくい作品だったりします。
私も見る前は間違いなくロ○アニメだと思ってました。
泣けるのか?って。
しかしストーリーを書いたら書いたで冷静になってみればなかなか凄いストーリーです。
作中でも光源氏とか言われてましたし。
そういえば光源氏じゃなくて初めて見た時から一目ぼれしてたって空の台詞も良かったです。
似たように倫理につっこんだ作品に俺妹がありますが、こういうあまり一般には受け入れにくいテーマを選んで作品を作ったのは凄いです。
特にパパ聞きは、煩悩とかそういうのは一切書かれていませんでしたから。
まとめ
読んでて嫌な気持ちに全くなる事のない作品で、ほのぼのしんみりした作品でした。
終わってみれば結構な長編になりましたが、読んでよかったと思います。
気になっている方は是非手にとって見て見てください。
決して損はしないと思いますよ。
それではここまで読んでいただきありがとうございました。
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